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デジタル化の推進担当(大企業)

あなたがもしこんな状況だったら

老舗企業。既存事業のデジタル化がされておらず、ソフトウェアを開発出来る人材が社内に少ない。そんな中で、まずDX推進を加速させるためにできた比較的新しい部門で、あなたはデジタル化推進を任されている。
今後の事業のためにも事業のデジタル化(Digital Transformation)を行い、将来の収益の柱としたいが、なかなかうまくいかない。
事業のデジタル化と同時に、それを継続的に開発するような組織とそれを取り巻く環境も大事だということもなんとなくわかってきた。ソフトウェアを内製するほうが良いというのもわかってはいるが、なんせエンジニアが社内にいないし、しかも採用できないから現状外注してしまっている。
既存事業は収益の柱なのでそれは守らなければならないし、機密も厳しく守らないといけない。訴訟リスクに備えて法的リスクはゼロにしたい。
まずは自部門で小さくでもいいからデジタルプロダクトの開発を進め、良い結果を出し、全社に良い影響を与えられるようにならないといけない。
さて、なにから取り組むべきだろうか。

まずとりかかりたい最初の10個

初期段階ではデジタイゼーションで業務効率化、透明性の確保を

  • 業務に合わせて社内のシステム開発を行うのではなく、デファクトなSaaSなどの利用を行い、そのツールに業務自体をフィットさせているか。 CORPORATE-6-3
  • ここ1年以内に管理職以上で、「コミュニケーションの透明性向上」を目的とした対策を検討し実施したか。 CORPORATE-3-2
  • 社内ナレッジの管理のために、大多数の従業員が気軽にwebベースの文書が作成できる、Wikiサービス等を導入しているか。 CORPORATE-3-4
  • 表計算やプレゼン資料などはすべてクラウド上で共同編集できるようになっているか。 CORPORATE-6-4

最低限既存のデジタル人材がソフトウェアを開発できるような環境と体制確保を

  • 開発者(およびデザイナー)は、職務遂行に十分なスペックの開発マシンを貸与されているか。(開発マシンは、開発者からのアンケートなどを通じて満足が確認されているか。) CORPORATE-2-3
  • 権限を持ったプロダクトマネージャという役職が存在し、1サービスに専任の1名以上が任命されているか。 DESIGN-8-1
  • チームは少なくとも半年以上継続して存在しているか。 TEAM-2-1
  • システムを開発する1チームの構成人数は、3人以上10人以下か。(ピザ2枚ルール) TEAM-1-1
  • 顧客の行動履歴データを分析可能な形で保存しており、その割合が顧客全体の7割を超えているか。 DATA-1-1
  • 見積りは、実際にその仕事を行う本人を含むチームの複数人で行われているか。 TEAM-6-3

より深く改善したいとおもったら

経営からデジタルファーストな思考に変えることでDXが加速します。CORPORATE7-1から7-8の経営のデジタルファーストを検討してみましょう。デジタルプロダクト開発が定着してきたら、システム、データ駆動、デザイン思考カテゴリのより具体的な項目を元に改善していきましょう。 また、コーポレートカテゴリは現場では改善しにくい項目が多いので、結果が出てきたら徐々に全社に広めていくようにしてみましょう。