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プロトタイピング

文責: 田村敬也

なぜ”プロトタイピング”は重要か

マーケットの不確実性の高い現在では、サービスや製品を完成させてから評価する手法は不向きです。一度、中核価値の部分だけを雑に作成し、それを評価し直して、再度完成品を作り直すというサイクルが重要になります。

”プロトタイピング”とは何か

プロトタイピングとは、製品やシステムの初期バージョンを作成し、そのバージョンを利用して実際に動作を確認することで、要件や設計を検証する手法です。プロトタイプは、概念設計や要件定義を基にして開発され、多くの場合、ユーザのフィードバックやテスト結果を反映するために何度か改善されます。
プロトタイピングは、ソフトウェア開発だけでなく、製品開発やシステム開発など、あらゆる分野で利用されています。プロトタイプは、製品の完成品ではなく、あくまで初期バージョンであるため、製品の全体像を把握するためには不十分です。しかし、プロトタイプは、設計の誤りや問題点を早期に発見することができるため、製品開発の効率性を高めることができます。

”プロトタイピング”を代表するプラクティスの解説

極端な仮説検証

プロトタイピングは、極端な仮説にもとづいて複数個作ると効果的です。最初に可能な限り多くのアイデアを発散させ、その後に優れたアイデアを選択することで、より創造的で革新的なソリューションを導き出すことができます。優れたアイデアを選択するためには、これらのプロトタイプをテストしてフィードバックを得ることが必要です。

プロトタイピング専用ツールの活用

プロトタイピング専用ツールを活用することで、エンジニアなしでスピーディーにプロトタイプを作ることができます。その分、仮説検証のスピードを早めることにつながり、より効果的なプロトタイピングにつながります。Figma、Sketch、Adobe XDなどのツールがあります。

プロトタイプは使い捨て

プロトタイプは一度破棄されてから、製品の設計が行われます。プロトタイプは最速で実装して迅速に仮説を検証することが目的なので、製品に求められる拡張性や信頼性、保守性などが考慮されていません。製品の内部品質を高めるためにも、改めて商用要件を前提に設計することが効果的です。

”プロトタイピング”はどのようにして測定するか

少なくとも四半期に一回など、定期的にプロトタイプを作成しているかがチェックポイントとなります。会社の戦略策定の際に、商品サービスの方向性を決める上で欠かせない要素となっています。

”プロトタイピング”で陥りがちなアンチパターンとはどういう状況か

プロトタイピングはアイデアの検証を行うためのものであり、完璧な製品を作るためのものではありません。プロトタイプに過剰な期待値を設定してしまい失敗することがあります。プロトタイピングは、どれだけ雑に仮説検証ができるのかが重要です。プロトタイプを作るために、プレゼンや大きな稟議が必要になってしまうと本末転倒ですし、一度のプロトタイピングで中止の判断をしてしまうのも早計です。多産多死で仮説検証を行うことがプロトタイピングを活かすために必要な考え方です。
 
 

”プロトタイピング”のクライテリア: