TEAM-1-1
クライテリア
システムを開発する1チームの構成人数は、3人以上10人以下か。(ピザ2枚ルール)
タイプ
チーム構成と権限移譲
観点
メトリクスの計測
FAQ
Q .チーム人数が2人しかいないのですが、こちらの項目は満たせていないのでしょうか。
チーム人数が多すぎる場合に意思決定や合意形成に課題があることに由来したクライテリアですが、少なすぎる場合には属人性の高さを示唆しているケースがあります。
Q. 会社の公式にはチームが存在しないのですが、バーチャルな形でチームを運用しています。このような場合には公式な部門単位で回答すべきでしょうか。
チームが単独でシステムへの権限の一部を任せられている場合には、バーチャルなものであってもチームとみなして問題はありません。
Q. 過半数のチームは満たせているのですが、一部満たせていないチームがあります。どうあつかったらよいのでしょうか。
おおよそのチームが満たせているのであれば、Yesと扱って問題はありません。何らかの課題を暗喩していると記入者が考える場合は、Yes,butなどの曖昧な状態として改善対象にするのもよいかと思います。
用語解説
ピザ2枚ルール(Two pizza rule )
ピザ2枚ルールは、チームや会議に何人の構成員を持つべきか決めるためのガイドラインです。あるチームの参加者は2枚の大きなピザで十分に満たされるぐらいの小ささにしなければならないというものです。
ピザ2枚ルールの重要な目的は、グループ内での合意形成の必要性が個々のグループメンバーの判断よりも優先されることで起こるグループ思考を防ぐことにあります。
2ピザルールは、アマゾンの創業者でありCEOであるジェフ・ベゾスにが用いたことで知られます。ベゾスは、アマゾンが新興企業だった頃、分散型で創造的な労働環境を育むために、「2ピザ」ミーティングや小さなプロジェクトチームを利用していたことで知られています。
生産性を高めるために会議を少人数にするというベゾスの決断は、科学によって裏付けられる。ハーバード大学の研究者である故J.リチャード・ハックマン氏は、チームのパフォーマンスの研究に50年近くを費やした結果、プロジェクトチームの最適なメンバー数は4人から6人であり、10人以上のメンバーを持つべきではないと結論付けました。
ハックマンによると、これはコミュニケーションの問題が「チームの規模が大きくなると指数関数的に増加する」からだという。皮肉なことに、チームが大きくなればなるほど、仕事の生産よりもコミュニケーションに時間が費やされることになります。