TEAM-1-3

クライテリア

チームとチームメンバーの権限について、RACI図やデリゲーションポーカーなどによって、可視化され共有されているか。

タイプ

チーム構成と権限移譲

観点

プラクティス

FAQ

Q. なぜ、権限が可視化されたほうが良いのでしょうか?

権限を可視化することにより、どこに権限が集約され、どのような権限が移譲されてないかわかり、自己組織化に向けた権限設計を行えます。

用語解説

RACI図

RACIは、実行責任者(Responsible)、説明責任者(Accountable)、協議先(Consulted)、報告先(Informed)の4つの頭文字を取ったもので、個人やチームに割り当てられた役割(責任、活動、および職権)を定義するためにマトリクス形式で利用します。

デリゲーションポーカー

7枚のカードを用いて、権限ごとの認識を管理者とメンバーとですり合わせながら権限委譲を行うゲームのことです。
権限委譲は一般的に、移譲をする/しない(0/1)の二択で考えがちですが、デリゲーションポーカーは7段階のステップにわかれていることが特徴です。
以下、デリゲーションポーカーにおける7段階のステップの定義です。
  1. 指示する :管理者として意思決定を行う
  1. 売り込む :意思決定についての人々を納得させる
  1. 相談する :決定する前に、チームからの意見を得る
  1. 同意する :チームと一緒に決定を下す
  1. アドバイスする :チームによる意思決定に影響を及ぼす
  1. 問い合わせる :チームの決定後のフィードバックを求める
  1. 移譲する :特に影響を及ぼさずチームに任せる
この7段階をもとに複数人が特定の権限について、どのレベルで行うべきかというのを同時に出し、レベルが一致しなかった場合にカードをもとにお互いの考えをすり合わせます。

参考資料

権限委譲で自己組織化を促す!デリゲーションポーカー×実践的ワークショップのススメ | CyberAgent Developers Blog
みなさま、こんにちは。マッチングエージェントの河野です。 この記事はCA Advent Calendar 2017 20日目(マッチング祭り2日目)の記事です。 前回はマッチングエージェントでプロジェクトマネージャーをしている新居から、 "開発組織を持続的にエンパワーメントする!タップル誕生のKPT" でした。 今日は自己組織化を促すことを目的に社内で実施した、デリゲーションポーカーワークショップのレポートを紹介したいと思います。 自己組織化? 自己組織化されたチームとは、チームメンバー全員がオーナーシップを持ち、自発的に意思決定や問題解決を行えるチームのことを言います。 自己組織化チームを作るためには、自分たちの問題を自力で解決できるよう支援する、ミッションを与え挑戦を促す、など色々なアプローチがあると思うのですが、そのひとつに"権限委譲"があると考えます。 権限委譲を行うことで、意思決定や問題解決など、自発的に動きやすくするための権限をメンバーに与えることができ、自己組織化を促すことができます。 デリゲーションポーカー? デリゲーションポーカーとは、7枚のカードを用いて、権限ごとの認識を管理者とメンバーとですり合わせながら権限委譲を行うゲームです。権限委譲は一般的に、移譲をする/しない(0/1)の二択で考えがちですが、デリゲーションポーカーは7段階のステップにわかれていることが特徴です。 以下、デリゲーションポーカーにおける7段階のステップの定義です。 1. 指示する :管理者として意思決定を行う 2. 売り込む :意思決定についての人々を納得させる 3. 相談する :決定する前に、チームからの意見を得る 4. 同意する :チームと一緒に決定を下す 5. アドバイスする :チームによる意思決定に影響を及ぼす 6. 問い合わせる :チームの決定後のフィードバックを求める 7. 移譲する :特に影響を及ぼさずチームに任せる デリゲーションポーカーの進め方について説明します。 まず、特定の権限(ex:就業時間やツール選択など)に対して、管理者とメンバー(複数可)とでどのレベルの権限でやるべきだと思っているかを同時にカードを出して示します。