CORPORATE-4-3 · コーポレート · v202506

プロダクト開発に関わる従業員一人あたり年間12万円(月額1万円)以上の教育研修予算があるか。

人事制度・育成戦略プラクティス

参考資料

  • ソフトウェア品質の経済的側面,Capers Jones (著), Olivier Bonsignour (著), 小坂 恭一 (翻訳),2013,p369-371

1978年に行ったIBM社内の研究では、他社もその後認識したことであるが年間5日間を訓練のために通常の仕事日から差し引いても、生産性と品質にその効果はあるとしている。p369

小さな会社の中には、年間ベースの技術向上に全く費用を投じないところもあるが、反対に優れた会社の中には毎年というわけではないが10,000ドル/人/年以上を費やす会社もある。p371

同書、表7.6管理者および技術要員のための年間技術投資によると、低品質アプリケーション群では、開発者向けの技術投資が年間1500ドル/人を下回ったのに対して、高品質アプリケーション群では年間3500ドル/人となった。

人事制度・育成戦略はなぜ重要か?

簡単に言うと、人事制度・育成戦略は「企業の人材栽培計画」のようなものです。農業で考えてみましょう。農家は土壌の状態を把握し、どの作物をどれだけ育てるかを計画し、適切な時期に種をまき、水や肥料を与えて成長を促します。企業も同じです。現在の従業員のスキルセットを把握し、将来必要となる人材像を定義し、採用と育成を計画的に実施し、継続的な学習機会を提供することで、組織の競争力を維持・向上させます。計画なしに人材を育成すると、特定のスキルが不足したり、市場価値より低い報酬しか払えずに優秀な人材が流出したり、自社内でしか通用しないノウハウばかりが蓄積されたりするわけです。

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